小さな光の粒が集まる美しい夜景
眼鏡をはずして、自分の瞳で見てみると
小さな光の粒のひとつひとつが
大きくにじんで広がって そこは別世界
一気に打ち上げられて静止した花火
数えきれないほどの観覧車
光りながら舞い飛ぶ夜のタンポポ
嫌だと思っていた、私の瞳は美しかったんだ、と
ちゃんとありがとうを言えた日のおはなし
私は視力が弱く、メガネは必需品。
それがわずらわしく感じる日々の中、ある旅行先で出会った美しい夜景。
裸眼で眺めると、小さな光の粒ひとつひとつが大きくにじんで、私の中で様々な見え方をしはじめた。
メガネ越しにハッキリと見える景色とは、まるで違う幻想的な世界。
それは、この視力の私の瞳だからこそ見える景色。
ただ「視力が弱い」こんなちっぽけな事でさえも、見方を変える事や考え方次第でプラスの面にもなるんだと、そういうメッセージを込めて生まれたシリーズです。