宇宙に対して、美しいと思う反面、不思議さと怖さを感じる事はありませんか?
雲一つないあまりにも綺麗な星空の夜、見上げるとそこにあるのは「夜空」ではなくて「宇宙」だと感じる時があります。そんな、宇宙に取り囲まれるような夜には、怖くて眠れなくなる子どもでした。
きっといつまでも続いていく果てしない宇宙。
誰にも見届けられることもなく、終わることなく続いていく存在が無性に寂しく、怖かったのです。
私たちが存在する時間など、無限の宇宙にとっては、あっても無くてもどうでも良い事だと思い知らされるような。
そんな時に安心する方法が、「いま居るこの星も、宇宙の一つなのだ」と考える事。
海があって、命があって、時間があって、ちゃんと終わりがあるこの場所が自分の居るところなのだ、とゆっくり考える事が、終わらない宇宙の美しさと怖さを忘れる方法でした。
永遠の輝きと言われるダイヤモンドなどの宝石も、私にとっては美しく、ほんの少し怖い存在なのかもしれません。
私が魅力を感じて選んだ「陶」という素材、これも宝石と同じく、この地球のひとかけら、大事な素材だと思っています。
輝く事はなく、時間を重ねて変化する。
宝石と比べると、静かで儚げな素材ですが、だからこそ、少しの温もりを宿す事ができる。
たくさんの可能性を秘めた「陶」は私にとって宝物なのです。
この大切な地球のひとかけらに、想いを込めて作る事。
技術と感性を磨いて、陶の持つ表現力と、陶ならではの輝きを引き出していくことを目標にしています。
私が使うのは磁器(ceramic)で、原料は陶石という白い石です。
宝石と同じように、原石を掘り出して、砕いて取り出します。
つまり、どちらも同じ地球のひとかけら。
例えば宝石は、そこから、割って削って研磨して…と、マイナスの力で洗練されていきます。
一方、陶石は、粉状になるまで挽いて、水を加えて粘土状にして、人の手で成形し、釉を掛け、窯で焼成し、上絵を施すなど、つまりプラスの力で洗練されます。
自由な形をつくる事ができて、釉薬も試しきれない程の沢山の種類が存在する上に、自作の釉薬を作るという選択肢も残されています。
「陶」という素材には(art)というプラスの力で広がる可能性が無限にあると思うのです。

陶アクセサリー作家
佐藤 ちか子Chikako Sato
宮崎県宮崎市出身
金属加工と溶接の基礎を学んだ後、2003年より陶磁器のアクセサリーの制作を開始。
現在は、各種アートイベントやギャラリーへ出展。
出展経歴
- 2016.12
- 47都道府県のアクセサリー展|渋谷ヒカリエ
- 2019.01
- 布博 in 東京 ブローチ博|町田パリオ
- 2019.02
- 布博 in 京都 ブローチ博 |京都国際会館
- 2019.03
- ギャラリー陶花 個展|宮崎市
- 2019.04
- クチュールジュエリー展|阪急うめだ本店
- 2019.07
- 夏のクチュールジュエリー展|松屋銀座
- 2019.08
- 布博 in 横浜|横浜大さん橋ホール
- 2019.09
- 東京ギフト・ショー ACTIVE CREATORS|東京ビックサイト
- 2019.09
- 雑貨&カフェ 民 新作展|美々津町
- 2019.11
- ash Design & Craft Fair 12|鹿児島・宮崎
- 2019.12
- 冬のクチュールジュエリー展|松屋銀座
- 2019.12
- マルシェ ド ノエル|渋谷Bunkamura
- 2019.12
- ギャラリー陶花 個展|宮崎市
- 2019.12
- ポーラ美術館ミュージアムショップ|神奈川
- 2019.12
- 岩田屋本店 新春催事|岩田屋本店
- 2020.02
- 神話 -HIKARI- 展|Gallery蚕室
- 2020.02
- 春にキガエル!アーティスト×アクセサリー|渋谷ロフト